内藤工務店
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お知らせ

姪浜の新たな複合施設「MEINOHAMA STEPS」の施工について

2024/05/14

お知らせ

2024年4月にオープンした複合施設「MEINOHAMA STEPS」(福岡市西区姪浜駅南)は、弊社、株式会社内藤工務店にて施工いたしました。特徴的なデザインであることから、どのように施工したのかを聞かれることが多くありますので、今回はこの建物の施工について少しご紹介いたします。

外観の特徴

初めて見た人が強く印象に残るのは、特徴的な外観だと思います。5階建ての積み木を積み上げたような凹凸のある建物です。この建物は、各階が交互に重なり合うユニークなデザインを採用しており、各階の外周にある緑豊かな植栽は、マンションや商業施設が並ぶエリアでも自然との調和を感じさせます。特に、大きな外階段は訪れる人々に開放感を与え、周囲に配置された植栽が都市のオアシスとしての役割を果たしています。
また、夜は周囲の住環境に配慮しつつも、防犯と地域の雰囲気づくりに一役買う、絶妙な照明で彩られます。明るすぎず、しかし十分な光を提供する照明設計は、夜間でも安全で心地よい空間を創出し、訪れる人々に安心感を与えます。

内装の洗練

内部に足を踏み入れると、高い天井と大きな一枚ガラスが目に入り、その解放感に圧倒されると思います。建物のコンクリート工事が終わった後でないとガラスを入れれないことから、内部に大型のクレーンを入れ、天井に当たらないギリギリのラインまでクレーンを伸ばしながら何枚もの大きなガラスをはめ込みました。一部の壁では杉板の型枠を使用したコンクリートの施工を行っています。木目の美しさがコンクリートの無機質感と絶妙に融合し、温かみのある空間を演出しています。修正が効かない1発勝負であったことから、コンクリートの打設時には緊張が走りました。さらに、2階天井ではワッフルスラブ技術を駆使して、型枠だけでワッフル状の天井を作り出す工法を用いました。これも型枠の作成から、コンクリートを細かい枠の隅々にも確実に流し込む作業まで、高度な技術が求められる施工でした。

建築の芸術と技術との葛藤

この施設の建築は、設計から施工に至るまで、多くの挑戦と熟練の技が求められました。建築図面への精密な落とし込みや、職人さんとの綿密なコミュニケーションにより、デザインと強度を両立させることが可能となりました。それぞれのスキルと経験が融合し、新しい建築の形がここに実現しました。この建物の施工について、事業主である株式会社サワライズ様、設計していただいた株式会社松山建築設計室様、施工を担当した現場所長にインタビューを行いました。「MEINOHAMA STEPS」に込めた熱い想いを語ったインタビューについて、このサイト内のプロジェクトストーリーでもご紹介させていただいておりますので、ぜひご覧ください。

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