プロジェクトストーリー 鳥飼八幡宮式年遷宮プロジェクト祖霊殿新築工事

西暦250年頃に創建され、1800年以上もの歴史を有する『鳥飼八幡宮』。境内の一角に2020年に建立された『祖霊殿（神道式納骨堂）』は、2021年度グッドデザイン賞を受賞し、大きな話題になりました。自然と一体化した佇まいの中には、アートギャラリーも併設されたまるで美術館のような非日常空間が広がっています。事業主である鳥飼八幡宮の山内宮司、設計を行った一級建築士事務所二宮設計の二宮代表、施工を手掛けた内藤工務店の村田課長に、このプロジェクトへの思いやこだわりを聞きました。

山内宮司：
人々が神社へ足を運ぶのは、初宮参り、七五三参り、成人参り、厄払い、結婚と人生の節目や儀式ごとです。生まれてから人生を終えるまでにある「点」での関わりであり、亡くなったあとの関わりがありません。ですので、神道式納骨堂である『祖霊殿』をつくることで、「点」を「線」に、そしてまた新たなる命が生まれていくという「円」にしたい。そういう思いでこのプロジェクトをスタートさせました。